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金沢市中心部に建つ町家の改修。
犀川近くの繁華街の裏手、住宅が建ち並ぶ場所にある。敷地は周囲を建物に囲まれた旗竿地となっており、小さな前庭を持つ。数十年前の改修で大きく改変されていた1階は、既存の構造を素直に補強し、光と風が入るように開口を整理したリビングダイニングと、玄関から続く水回りを設けた。既存の柱には以前の改修による施工傷が多くあったため、無理に現しとせずに大壁とし、新設した柱や梁を部分的に見せることで町家であることを感じられるようにしている。また縁側にあった雪見障子は外壁側に位置を変えて再用している。2階は既存の状態を出来るだけ活かし、一室をそのまま和室に、もう一室をフローリングに変え寝室とした。外観は伝統的な意匠と素材で修繕し、前庭には板塀を設けて玄関前のアプローチと、プライベートな庭に分けた。造園工事では植栽の一部をご実家から受け継ぎ庭に移植している。